2018年8月18日土曜日

翻訳方法論メモ(Aug. 18, 2018)

こんにちは。

士林翻訳サービスの林です。

今日はクリプトではなく、翻訳のほうに話の舵を切ってみます。

翻訳以外ほぼ他の仕事をしていない私は、書籍の実績もあるので(日経BP社「ブロックチェーンの衝撃」NEMの章)プロの翻訳家の端くれと自分を認識しています。これまで自分なりに、他の同業の方の仕事術も参考にしながら方法論を蓄積、確立してきました。関心を持つ人がそこまで多いとも思えませんが、後々自分が振り返れるよう、現時点でのメソッドを記しておこうと思います。

ぶっちゃけ、自分のためです(笑)。私は和英翻訳もやりますが、ここでは英和翻訳を前提とします。Here we go...



●「正→反→合」(と自分が勝手に呼んでいる):自分の頭で考えた翻訳とGoogle翻訳(あるいはBaidu翻訳)と比較して、両者の比較の中から品質の高い訳に到達する。

●Google翻訳で人名のカタカナを特定することができる。

●事実は忠実に訳出するが、表現は必ずしも忠実でなかったとしても読者の頭に入りやすいものを採用する。(お客の特別の指示があれば別)

●訳出した日本語の言い回しがどれくらい一般的か、Google検索で引用符で囲って検索する。全く引っかからない場合は基本採用しない。

●文の構成要素を並べ替えると程度の差はあれ、意味が変わる。意味が変わらなくても、Flowが変わる。

●原文を読んだ時に(部分的にでも)浮かんだ訳は脳から消え去る前にキーボードで打ち込んでおいて、後で利用する。

●長い文は部分に分けて訳出して最後につなげる。長い文は頭の中にそのまま入らないので。

●「私は」「あなたは」を一々忠実に訳出すると日本語としておかしいことがある。後から削る。

●定訳は外さない。

●原文のカンマの位置にとらわれず、意味が把握しやすいように、また曖昧さ回避を目的に読点をはさむ。

●辞書に載っていない表現は「〇〇 意味」でGoogle検索するとYahoo知恵袋やブログなどがヒットすることがある。

●文のタイプによってはGoogle翻訳にかけてそれを編集することで時間が短縮できる場合がある。

●ライター界隈でも言われているが、漢字で書けるからと言ってなんでも漢字にしない。漢字で書けても場合によってはひらがなにする。読みやすさを考慮する。

●さまざまな翻訳に対応できるよう、普段から広く浅く情報を取っておく。私の場合は基本興味の赴くまま。ただし、重点は仮想通貨、ブロックチェーン界隈に置く。

●当たり前だが、最後まで訳出したら、最初から見直して間違いや表現を修正する。

●読みやすさを重視する。原文の英語の構造に引っ張られない。訳出後のチェックの時に表現を日本語として受け入れやすいものに改める。

●「である調」「ですます調」の選択がおかしいとおかしな翻訳になる事が多々ある。

●翻訳開始前にいくつか検索をかけて、事実関係を把握して誤訳を防ぐ。

●時間的に余裕のある案件では、訳出して一通りチェックしたらいったん忘れてしまい、数日置いて再チェックする。訳出直後では見つけられなかった間違いが見つかることがある。




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