2015年12月27日日曜日

MITの分散コンピューティングプラットフォームEnigma論文を拾い読み

こんにちは/こんばんは、


寒いですね、東京は。

相変わらず暗号通貨やブロックチェーンの情報を追跡、分析している
士林翻訳サービス主任翻訳者の林です。

ついさっき、MITの「プライバシーを保証する」ブロックチェーンを
活用した分散コンピューティングプラットフォームEnigmaに関する情報の
リリースがあったようです。

こちら(英文)↓

http://enigma.media.mit.edu/enigma_full.pdf

早速英文の論文を拾い読みしてみました。



箇条書きにします。


-Secure multi-party computation (sMPC) powered by blockchain (ブロックチェーンで駆動するセキュアなマルチパーティコンピュテーションである)

-A decentralized cloud platform with guaranteed privacy (プライバシーを保障する分散型クラウドプラットフォームである)

-The future of data analysis (データ解析の未来である(注:という彼らの主張))

-他の各ブロックチェーンに比べコンピュテーションとストレージのredundancy(冗長性)が少ない。

-privacy-enforcing computation model(プライバシーを強制するコンピュテーションモデル)を持つ

-SPDZというプロトコルを使用。悪意ある者に対しセキュアで、マルチパーティコンピュテーションに正確性をもたらす。

-End-to-end decentralized apps are developed using private contracts (プライベートなコントラクトを用いてエンドツーエンドの分散型アプリが開発できる)

-on-chain execution(オンチェーン実行)とoff-chain execution(オフチェーン実行)がある



とりあえず速報的にまとめてみました。間違ってたらコメントで指摘下さい。

では、

士林翻訳サービス 林

2015年12月19日土曜日

ブロックチェーンサミットに参加!一日目

こんにちは/こんばんは。

士林翻訳サービス主任翻訳者林です。

ご存じの方も多い通り、士林翻訳サービスでは
暗号通貨、いわゆるビットコイン等やブロックチェーン技術と
その周辺の翻訳に力を入れております。

そのため関連技術や業界動向の研究は怠っていないわけですが、

いかんせん出回っている書籍は業界の最新動向を反映していないので、

各種会合やセミナー、セッションの類に積極的に参加し、

少し前にはブレークスルーサミットのフィンテックDAYにも出ました(ちなみにビットコインで参加費を支払いました)。

そしてつい昨日の「ブロックチェーンサミット」の一日目、ビジネスセミナー
にも出席。

今回はその模様をお届けします。

といっても情報が多すぎてパンクしそうになったので、個人の主観的レポートになります。

今回のブロックチェーンサミット一日目ビジネスセミナーは、
2015年12/18(金)に東京駅近くの会議室で15時から開かれました。

トークセッションではなく4-5名の登壇者がパワポ(それともKeynoteか)で
プレゼンするというのがメインでした。

会場はほぼ満席で、スーツを着た金融関係者を中心に盛況でした。

目玉はブロックチェーンを追いかけている人ならまず知っている、R3 CEV。
三菱東京UFJ銀行などや海外最大手銀行が参加しているコンソーシアムの要となっている
フィンテック企業です。

ブロックチェーン関連のソリューションを作って、それを
プロモート、売っていくというのがありがちなモデルですが、R3 CEVは、まず大手銀行その他金融機関をまずinvolveさせて(巻き込んで)そこから、ともにブロックチェーンソリューションを研究開発していくという動きをしており、結果として業界でいい位置につけている模様。

一応ブロックチェーン技術に馴染みがあまりない方のために簡単に説明すると、2009年にナカモト・サトシと名乗る人物が書いた論文、「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」で
ビットコインシステム導入のための副産物的に登場したものです。
P2Pのデータベースとしてインターネット上で稼働し、公開台帳
(public ledger)としてimmutable(書き換え不可能、たとえ
政府当局であっても)であるという特徴を持ちます

当初はビットコインを支える根幹技術として登場したブロックチェーン
ですが、その後ethereumなどの別の公開ブロックチェーンも登場し、
さらに金融機関
などのバックエンドで利用できるprivateあるいはpermissionedと言われる
ブロックチェーンのソリューションの提供が始まってきています。

90年代の「インターネットスタートアップ」
ブームと同様のことがブロックチェーン技術に関してシリコンバレーで
起こっているようで、世界経済フォーラムでも「ブロックチェーンは
6大トレンドのひとつ」とされています。WWW(ワールドワイドウェブ)
の火付け役になったネットスケープ社を創業して今はVC投資を行う
マーク・アンドリーセンらが積極的にこの領域に
投資していることから有望性が分かります。
ブロックチェーンはフィンテックの中核であると登壇者の1人も
述べていました。

重要な動きとしては、ビットコイン系の事業でシリコンバレー界隈で
シリーズA以降までのファンディングを得た
スタートアップが50社超あったが、それらがリブランディング、
ピボットの結果「ブロックチェーン企業」に転向したという
動きが目立つそうです。

ビットコインの最大の特徴は中央銀行が存在しない、そして銀行抜きで
トランザクションを実現してしまう(スマホのウォレットからP2Pで
直接やり取り)ことで、すでに存在する金融、特に銀行業界からすると
ある意味異物ですが、ブロックチェーン技術は現行のクリアリングハウス
を低コストで置き換えて、金融機関のバックエンドコストを
十分の一以下にする
ということで、金融機関がぜひ導入したいイノベーションとして
注目されており、なので今日のこのイベントも銀行関係者が
大勢参加していました。

あと、ブロックチェーンの本質はP2Pデータベースなので、いろいろな
用途に応用ができ、フィリップス社がヘルスケアの用途への活用を
はじめたり、IBMがADEPTというIoT、モノのインターネットのため
のフレームワークを
提案したり、さらにはColuらが音楽の著作権管理にブロックチェーンを
活用、その他多くの金融用途以外への応用が進みつつあり、先述の通り
シリコンバレーで
多くのスタートアップ企業がファンディングを受けています。

もちろんイーサリアムを忘れてはならず、スマートコントラクトを
ブロックチェーン
上で実行できるのは、現時点でイーサリアムのみと登壇者の一人も指摘。
ただし日本のテックビューロ社のプライベートブロックチェーン
ソリューション
mijinを支えるNEMでもスマートコントラクトが扱えるようになるようです。

ちなみに登壇者の1人、Blockchain Universityのロバートシュペンカー氏
のお話の後、
イーサリアムへの言及がなかったと思い、質問セッションの時に
「イーサリアムについて意見ございますか」と聞いてみると、
「(Ethereum創始者)
Vitalikはスティーブ・ジョブズ、あるいはマーク・ザッカーバーグ
のようなサバン、
天才だと思う。ただし、EthereumがFacebookのような成功を遂
げるか、MySpace
のようないっときのものにとどまるかは、
only time will tell (時間が経たないと分からない)」と回答されていました。

レポートから脱線しますが、個人的にgeth(ethereumのCUI環境)を
いじってみた感じでは、
ユーザーインターフェースが進化していかないとethereumの
adoption(採用)は
加速しないと思っています。ちなみにスマートコントラクトジャパン
の佐藤さん
からETH(ethreum blockchainでコントラクトを実行するために必要な
暗号燃料)を実費で分けてもらってsolidity言語でコントラクトを記述して
コントラクトの実行を試みたのですが、gethでCUIを色々いじってたら、
ETHのバランスがゼロになってしまい、どこに行ったか分からない。
変なコマンドを実行したようです。
現行のFrontierのガイドにも「at your own risk(自己責任で)。
でなければ今後のUI改善を待て」という記述があったので、
まあそういうことなのでしょう。

長くなったので、もう一つ二つネタをシェアをして一旦エントリーの
幕を引きます。

登壇者さんの1人の話では、FRB、米国の中央銀行が、米ドルを
ブロックチェーン
上に載せる試みを水面下で行っている(らしい)そうです。いわゆる
Fedcoin。中央銀行というのは保守的なところなので、
そういうことをやっていたとしてもなかなか公式には認めないようですが。

最後に、報道にもあったように、
国際銀行間送金のスタンダード、SWIFTもブロックチェーンを導入する
という話があり、登壇者の1人もそれに言及していました。思うに、
国際銀行間送金の
デファクトスタンダードであるSWIFTがブロックチェーン導入をほぼ
確定させている
ことが今回のブロックチェーンサミットへの大勢の金融関係者の参加
の大きな理由
ではないかと思います。個人的に、現行のシステムだと、送金スピード
の観点からはSWIFTはPayPalの競合ではないと思っています。
自分の場合、海外の翻訳の取引先には通常PayPal送金をお願いしています。

長くなったので、ここらでひとまず。ブロックチェーンサミット
2日目のデベロッパー向けセッションにも出るので
出来れば今から仮眠しようと思います。node.jsなどの技術的な話になるので
このサイトで書くかはまだ決めていません。

では、

士林翻訳サービス 林

p.s. ちなみに今回の登壇者、プレゼンターに
アメリカ人の方が多かったことから同時通訳が
デバイス経由で提供されていましたが、自分は利用せず。
英語をそのまま聞き取った情報をこちらで紹介させていただきました。











2015年12月6日日曜日

12/5のJAT(日本翻訳者協会)東京忘年会に参加


こんにちは。

士林翻訳サービス主任翻訳者林でございます。



昨日12月6日にJAT(日本翻訳者協会)の忘年会が東京の有楽町で

開かれました。

去年の年末の時期は、金銭面で余裕がなく、今回のこの

会費6000円の会にあまり躊躇せず参加できたことに

万感を禁じえません。

参加者は約60名ほどで、半分ぐらいが白人などの非日本人の

翻訳者たちの皆さんでした。

ちなみに料理は刺し身、チゲ、唐揚げ、ホタテなど。お酒は実質的に飲み放題。

サワーは、焼酎、割る物、氷などをどん、と置かれて「ご自分でどうぞ」という、

ある意味ワイルドな感じでした。

料理は美味しかったですが、間が結構空いて、合間に空腹感を感じてました。

思うに、各自参加者が自由に料理を取りに行ける、いわゆるビュッフェ方式

だったほうが良かったような気がします。給仕の人員が削減できますし。


閑話休題。



他の翻訳者の方々と話をしながら料理を楽しんだわけですが、

とりあえずお互いに聞いたのは「どういう翻訳をなさってますか?」という定番の質問。

自分が同席した範囲では、医療、法律、会計、金融など、産業系と言われる翻訳者が大勢を占めていました。

翻訳業界において、産業翻訳の仕事が一番大きなパイを占めているわけで。

自分が「どういう翻訳をなさってますか」にどう答えたというと、

「いろいろやってますけど、特にビットコインや仮想通貨(注:暗号通貨というのがより正確だが恐らく馴染みがないのでこう言った)に力を入れています」。

流石に他に「ビットコイン翻訳者」はいませんでした。

「『ビットコイン 翻訳者』でググると自分のサイトが一番上に来るんですよ」というと、数名の方に「ほほー」と感心頂きました。

あと、英語翻訳だけでなく、フランス語も扱っているという30-40歳代と思しき
女性の方がいらっしゃったが、フランス語翻訳の仕事は英語より少ないので、
ほぼジャンルを問わず受けていると言われていました。この方はわざわざ岩手の方から
参加されて、次の日に岩手に戻るそうで。岩手から東京に約2時間で出てこれるそう。

9:30PMぐらいに忘年会は閉幕。名残惜しいので、このフランス語翻訳の女性と他の翻訳者男性二名と四人で有楽町のオシャレカフェで会談しました。

翻訳業界や自分のやっている仕事の話になったが、印象に残っているのが、
2人の方が「アダルトコンテンツの翻訳を依頼されたが、結局やらなかった」
という話。自分はそういうのをやったことがないが、アダルド動画の字幕など、
そういう仕事の需要が一定量あることは間違いないので、そこに食い込んでいく方法は
何かあるかなと思いました。アダルド動画を仕事で見れるという役得もあるし笑。

11時近くまでカフェで話をした後、解散し、自分は帰宅しました。忘年会で結構飲んだので、そのまま倒れこむように寝ました。

今日はスタバに繰り出して、これから仕上がった翻訳のチェックをしようかなというところです。

というわけでJAT東京忘年会のレポートでした。

ちなみに今度の「ブロックチェーンサミット」に両日参加します。ここにレポートを掲載する予定ですので、check back soon!!



主任翻訳者 林