2015年12月19日土曜日

ブロックチェーンサミットに参加!一日目

こんにちは/こんばんは。

士林翻訳サービス主任翻訳者林です。

ご存じの方も多い通り、士林翻訳サービスでは
暗号通貨、いわゆるビットコイン等やブロックチェーン技術と
その周辺の翻訳に力を入れております。

そのため関連技術や業界動向の研究は怠っていないわけですが、

いかんせん出回っている書籍は業界の最新動向を反映していないので、

各種会合やセミナー、セッションの類に積極的に参加し、

少し前にはブレークスルーサミットのフィンテックDAYにも出ました(ちなみにビットコインで参加費を支払いました)。

そしてつい昨日の「ブロックチェーンサミット」の一日目、ビジネスセミナー
にも出席。

今回はその模様をお届けします。

といっても情報が多すぎてパンクしそうになったので、個人の主観的レポートになります。

今回のブロックチェーンサミット一日目ビジネスセミナーは、
2015年12/18(金)に東京駅近くの会議室で15時から開かれました。

トークセッションではなく4-5名の登壇者がパワポ(それともKeynoteか)で
プレゼンするというのがメインでした。

会場はほぼ満席で、スーツを着た金融関係者を中心に盛況でした。

目玉はブロックチェーンを追いかけている人ならまず知っている、R3 CEV。
三菱東京UFJ銀行などや海外最大手銀行が参加しているコンソーシアムの要となっている
フィンテック企業です。

ブロックチェーン関連のソリューションを作って、それを
プロモート、売っていくというのがありがちなモデルですが、R3 CEVは、まず大手銀行その他金融機関をまずinvolveさせて(巻き込んで)そこから、ともにブロックチェーンソリューションを研究開発していくという動きをしており、結果として業界でいい位置につけている模様。

一応ブロックチェーン技術に馴染みがあまりない方のために簡単に説明すると、2009年にナカモト・サトシと名乗る人物が書いた論文、「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」で
ビットコインシステム導入のための副産物的に登場したものです。
P2Pのデータベースとしてインターネット上で稼働し、公開台帳
(public ledger)としてimmutable(書き換え不可能、たとえ
政府当局であっても)であるという特徴を持ちます

当初はビットコインを支える根幹技術として登場したブロックチェーン
ですが、その後ethereumなどの別の公開ブロックチェーンも登場し、
さらに金融機関
などのバックエンドで利用できるprivateあるいはpermissionedと言われる
ブロックチェーンのソリューションの提供が始まってきています。

90年代の「インターネットスタートアップ」
ブームと同様のことがブロックチェーン技術に関してシリコンバレーで
起こっているようで、世界経済フォーラムでも「ブロックチェーンは
6大トレンドのひとつ」とされています。WWW(ワールドワイドウェブ)
の火付け役になったネットスケープ社を創業して今はVC投資を行う
マーク・アンドリーセンらが積極的にこの領域に
投資していることから有望性が分かります。
ブロックチェーンはフィンテックの中核であると登壇者の1人も
述べていました。

重要な動きとしては、ビットコイン系の事業でシリコンバレー界隈で
シリーズA以降までのファンディングを得た
スタートアップが50社超あったが、それらがリブランディング、
ピボットの結果「ブロックチェーン企業」に転向したという
動きが目立つそうです。

ビットコインの最大の特徴は中央銀行が存在しない、そして銀行抜きで
トランザクションを実現してしまう(スマホのウォレットからP2Pで
直接やり取り)ことで、すでに存在する金融、特に銀行業界からすると
ある意味異物ですが、ブロックチェーン技術は現行のクリアリングハウス
を低コストで置き換えて、金融機関のバックエンドコストを
十分の一以下にする
ということで、金融機関がぜひ導入したいイノベーションとして
注目されており、なので今日のこのイベントも銀行関係者が
大勢参加していました。

あと、ブロックチェーンの本質はP2Pデータベースなので、いろいろな
用途に応用ができ、フィリップス社がヘルスケアの用途への活用を
はじめたり、IBMがADEPTというIoT、モノのインターネットのため
のフレームワークを
提案したり、さらにはColuらが音楽の著作権管理にブロックチェーンを
活用、その他多くの金融用途以外への応用が進みつつあり、先述の通り
シリコンバレーで
多くのスタートアップ企業がファンディングを受けています。

もちろんイーサリアムを忘れてはならず、スマートコントラクトを
ブロックチェーン
上で実行できるのは、現時点でイーサリアムのみと登壇者の一人も指摘。
ただし日本のテックビューロ社のプライベートブロックチェーン
ソリューション
mijinを支えるNEMでもスマートコントラクトが扱えるようになるようです。

ちなみに登壇者の1人、Blockchain Universityのロバートシュペンカー氏
のお話の後、
イーサリアムへの言及がなかったと思い、質問セッションの時に
「イーサリアムについて意見ございますか」と聞いてみると、
「(Ethereum創始者)
Vitalikはスティーブ・ジョブズ、あるいはマーク・ザッカーバーグ
のようなサバン、
天才だと思う。ただし、EthereumがFacebookのような成功を遂
げるか、MySpace
のようないっときのものにとどまるかは、
only time will tell (時間が経たないと分からない)」と回答されていました。

レポートから脱線しますが、個人的にgeth(ethereumのCUI環境)を
いじってみた感じでは、
ユーザーインターフェースが進化していかないとethereumの
adoption(採用)は
加速しないと思っています。ちなみにスマートコントラクトジャパン
の佐藤さん
からETH(ethreum blockchainでコントラクトを実行するために必要な
暗号燃料)を実費で分けてもらってsolidity言語でコントラクトを記述して
コントラクトの実行を試みたのですが、gethでCUIを色々いじってたら、
ETHのバランスがゼロになってしまい、どこに行ったか分からない。
変なコマンドを実行したようです。
現行のFrontierのガイドにも「at your own risk(自己責任で)。
でなければ今後のUI改善を待て」という記述があったので、
まあそういうことなのでしょう。

長くなったので、もう一つ二つネタをシェアをして一旦エントリーの
幕を引きます。

登壇者さんの1人の話では、FRB、米国の中央銀行が、米ドルを
ブロックチェーン
上に載せる試みを水面下で行っている(らしい)そうです。いわゆる
Fedcoin。中央銀行というのは保守的なところなので、
そういうことをやっていたとしてもなかなか公式には認めないようですが。

最後に、報道にもあったように、
国際銀行間送金のスタンダード、SWIFTもブロックチェーンを導入する
という話があり、登壇者の1人もそれに言及していました。思うに、
国際銀行間送金の
デファクトスタンダードであるSWIFTがブロックチェーン導入をほぼ
確定させている
ことが今回のブロックチェーンサミットへの大勢の金融関係者の参加
の大きな理由
ではないかと思います。個人的に、現行のシステムだと、送金スピード
の観点からはSWIFTはPayPalの競合ではないと思っています。
自分の場合、海外の翻訳の取引先には通常PayPal送金をお願いしています。

長くなったので、ここらでひとまず。ブロックチェーンサミット
2日目のデベロッパー向けセッションにも出るので
出来れば今から仮眠しようと思います。node.jsなどの技術的な話になるので
このサイトで書くかはまだ決めていません。

では、

士林翻訳サービス 林

p.s. ちなみに今回の登壇者、プレゼンターに
アメリカ人の方が多かったことから同時通訳が
デバイス経由で提供されていましたが、自分は利用せず。
英語をそのまま聞き取った情報をこちらで紹介させていただきました。











2 件のコメント:

takahiro mizuno さんのコメント...

18日は金曜日ですよ〜。

林 士斌(Shihpin Lin) さんのコメント...

指摘ありがとう。直しました。