2019年7月11日木曜日

海外との取引(更新版)



こんにちは。しばらくぶりです。

士林翻訳サービスの林です。

暑くなってきましたがいかがでしょうか。

早速、お話を始めます…


メール等の過去の記録によれば、私主任翻訳者による
「士林翻訳サービス」へのフルタイム・コミットは2014年
に始まっています。

その頃から海外の会社との取引がありました。海外となると
万一支払ってもらえない場合、相当難しい状況に陥るだろう
というのは少し考えれば明らかと思います。

しかし、運が良かったのか、最近までそのような
事態が顕在化することはありませんでした。

数年前にとある会社が支払いを渋るので、「日本翻訳者協会
(Japan Association of Translators)」のメーリングリストに
御社名を出して書き込みますよ」とメールで伝えたら
払ってもらえました。あとは大きなトラブルは特に
ありませんでした。

しかし最近...





まず昨年末にうっかり取引を始めたアラスカ州にあるらしい、とある会社。

結局150ドルほど未払いになっています。しかも提示単価自体
安い方だった。「払う」「ちゃんと払うから」と何度も
メールで言うんですが、いつまで経っても送付した
インボイスの入金はありません。

そのような経験から最近、重要な法則が浮上してきました。


「払わない所は、一度たりとも払うことはない」


「一回でも請求を処理してくれたところは
まず後々大きな支払いのトラブルにならない」という
基本原則が存在するようです。ただ、払ってくれる所でも
催促する必要があった所、支払いが遅れる、
さらには遅れてもあっけらかんとしているような
所は怪しい。


話を戻します。

別にもう一件、今年の2月あたり
マレーシアのクアラルンプールにある
とある会社からの依頼がありました。


ここは確信犯ではないかと思いますーと言うのは、
未払い以前は結構ちょくちょく向こうからの一斉メール送信
の対象になってましたが、ピタッとやんで
一切メールを送ってこなくなった(笑)。

ここはPO(パーチャスオーダー)の発行も結局してもらえず、
急ぎの依頼だったのですが、
強行軍の末満身創痍の体でメール提出した後、翌日「おかしい
ところがあるからその分払う金額減らす」とメールが来て、
「お宅が急ぐから寸暇を惜しんでやったんですけど…しかも
法務なのに単価安いですよね」と反論したら返信なし。

一ヶ月ぐらい様子を見た後、直接クアラルンプールのオフィス
に国際電話すると、レセプショニストの女性が英語で
出た。担当のプロジェクトマネージャーに繋いでもらったが…

このモハメッド・アリみたいな名前のPM、柔らかい話し方をする
が、こちらの名前やプロジェクトの件を言ってもにこやかに
「???お宅は?」。メールでも同じ内容複数回送ってるんですけど。

その後しばらく経って、別の案件で同社の別のプロジェクト
マネージャーからメールをもらった。

先述の件と案件IDを教えて「これ対応してもらってから
こちらの件も対応できます」と友好的なメールを返信して、
「分かりました」と返ってきたので「やれやれ、これで解決するか」
と待っていたのですが二ヶ月以上経っても言を左右にして
「オンラインシステムの問題があああああ」とふざけた事を
言い出すので、そこでbanさせていただくことにした。

ちなみに、同時期に別の引き合いがあって紹介元を聞いたら、
関係者だったので、こちらも同様に対処した。

他には、S○○pesM○Sという
大陸系の会社とも、支払いサイトのリスケ要請や未払いなど支払い
周りで怪しくなって取引を終了しています。もしかすると
あちらはサプライヤー/外注先に厳しいのが当たり前の
カルチャーなのかも知れない。


現状、対策としてはー

  • 取引開始にあたってLineやSkype等の
    ビデオチャット経由で顔合わせを実施。
  • まだ一度も請求を処理してもらってない所は、売掛金が多く
    なってきたら説明をして処理を済ませてもらうか、
    「前払い」「エスクロー利用」の対応をお願いする。
  • 既存の取引先の中でトラブルがほぼないような所を重点対応、サービスを拡充して満足度の向上に努める。
  • 取引開始にあたって検索やProZの信用スコアの確認
    によるバックグラウンドチェックを行う。

を導入し始めています。

まあ究極的には、最近躍進している仮想通貨取引所「Binance」が
この前のハッキング攻撃で損失を被った際、引当金の取崩しで
対応したように、こういう事態に備えた緊急資金のプールが
妥当かなと思います。

では、この辺で。
 

士林翻訳サービス 林


(追記ー 2019年8月29日に内容を修正しました)




2019年6月21日金曜日

フェースブックが始めようとしている仮想通貨「Libra」について


こんにちは。


士林翻訳サービスの主任翻訳者、林でございます。

前回の更新から結構間が空いたような気がしていますが、いかが
お過ごしでしょうか。

最近は士林翻訳サービスとは別名義でライブコーディングなる
活動にいそしんでいたりもします(こっちでも何かアナウンスす
る時が来るかもしれません)。

 それはさておき、本題に入りますが、つい先日前々から動いていた
フェースブックの仮想通貨がとうとう正式にホワイトペーパー
を発表しました。



Libra ホワイトペーパー (英語)

https://libra.org/en-US/white-paper/ 



マウントゴックス破綻の頃に日本のとあるB取引所での翻訳提供を
皮切りに日本での仮想通貨翻訳の嚆矢を切ったと自負する
士林翻訳サービスの私も
最近は、これまたBで始まる海の向こうのライトニング開発の
あの会社との定期を除いては
以前ほどコミットしていませんが、一応士林翻訳サービス公式Twitterアカウント
でのキュレーションなど継続的なシーンのフォローは継続しており、
今回のLibraのローンチは記事一つ書くのに不足はないということで、
今回の記事となります。

ざっくりとした印象を書かせてもらうと、まあプラクティカルに舵を
切った取り組みだな、と。やはり一回フェースブックで成果を
上げたところがやるとこういうものになるのかと。


ホワイトペーパーを斜め読みさせてもらった中で重要に思われた箇所を
挙げてみますー

  • ウォレットはFBメッセンジャーと統合される(チャットと
    統合され、テンセントのWeChat Pay的な方向性)
  • ブロックチェーンベースである(Libra Blockchain)
  • Libra Reserveと呼ばれる実資産(リアルアセット)で裏付けられる
    (複数の銀行預金、短期国債からなるバスケット)
  • 「10億人をエンパワーする」というビジョン
  • スイスのジュネーブに置かれるLibra Associationなる組織
    (各業界やVC、非営利組織が創設メンバー)によって主導され、最初は
    許可型(permissioned)で始動するが、5年をめどに分散型の
    パーミッションレス (permissionless)への移行を目指す
    (アソシエーションのメンバーの関与をゼロにしていく)。
  • pseudo-anonymous (疑似匿名)であり、またオープンな
    アイデンティティの規格の確立を今後目指していく。
  • ビットコインのBitcoin ScriptやイーサリアムのEVMバイトコード
    に当たるMoveなる言語が開発中である(論文)。


 個人的には創設メンバーの中にPayPalが入っているのが
印象深かった、いつも利用していることもあり。あと、米ドルの
ような特定通貨にペッグされて
いないもののステーブルなカレンシーを謳っており、
それはリザーブ(準備金)が比較的変動が少ない資産で構成されかつ
仮想通貨を含まないことにより大きく価値が変動しない決済に
使える電子通貨となるという見通しがあるのだろうと考えられます。


とりあえずまとめてみました。米国の国会でも懐疑的に
取り上げられたり、順風満帆に行くか不明ですが、究極的には
ビットコインのエコシステムも恩恵を受けることになるだろうと
私は見ています。


最近士林翻訳サービスでは英訳もかなりこなしており、特に仮想通貨・
ブロックチェーン関係のプレスリリースでは好評いただきましたので、
同様な英訳を頼まれたい方は、こちらのフォームからお問い合せください。

では、良い令和最初の夏を皆様もお過ごしください。


士林翻訳サービス 林